【お気楽シンクロの向こう側】その3:カットシンクロ

【お気楽シンクロの向こう側】その2:身体感覚シンクロ - 青い月の高原

の続きです。

 

今日は結論を先に。

 

「カットは小節の半拍前、BPMによるけど8~12フレーム前で変えろ」

 

ここでいうカットシンクロは、目が眩むほどこまめにカットを切り替えるような話じゃなくて、普通のカメラワークの中での話です。

 

センスのない初心者はね、つい小節の切れ目とか、拍に合わせて変えようとするんですよ。

昔の私です。


ところが。

 

ミリシタとデレステのMVをお気楽シンクロメソッドに従って、Aメロ、Bメロ、サビに入る「直前のカメラ切り替え」で分割して前後を入れ替えると、

前後を入れ替えてるはずなのに、

別の曲を繋いでるはずなのに、

なぜか、分割位置がぴったり重なるんです。

 

ほんの2-3フレーム間が空いたり重なることもあるけど、似たような曲なら似たようなカット位置になります。

 

つまり、

 

大発見みたいに言いますけど、

 

「プロには、どこでカットを変えるべきかっていうルールがある。だいたい半拍前」


理屈をつけるなら、予備動作があって初めて、ダンスのキメの気持ちよさが伝わる。

人間は目で見たあとに音を受け取るので、半拍先に映像でキメ位置を予告してあげると、脳内予測をして、そこにハマって、とても満足する、のかな?と勝手に思ってます。

俺はデレミリの素材使うようになって、昔より気持ちよく組めることが増えました。

お気楽シンクロの「元のMVをなるべく刻まずにそのまま使う」ルールが、期せずして、プロが考えてくれたカット割を自分の動画に当てはめてくれてたわけです。

 

これは据え置き機の「任意にカメラ・カットの切り替えができる」環境では、センスのある人しか仕えない技術。

ダメダメな私は穴彫ってうまってますぅ~

という私は、デレミリの素材を「やむなく刻まずに使うしかない」中で体得できた技術です。

 

もう3回目なんですけど何度でも言いますけど、

センスのある人はお気楽シンクロなんてやらんほうがよくて、

気持ちいいカットの割り方なんて、

「気持ちいいから」の一言でできちゃいます。

 

最近だと、勝手に決めつけると、まさか!さん とかそうですね。

アニメMADの人は、カットのスピード感が決め手というのもあって、気持ちいいリズムの切り替えが多いですよね。

(もしかしていままでの研鑽の結果かも。それとも専門に勉強していたらすみません。)

 

神風Pにちょっとした動画をお願いしたことがあったんですよ。

ほんの数秒の映像なんですけど、見せられた瞬間、ダンスのキメと効果演出がカッコよすぎて呆然としたのを強烈に覚えてます。

あれは完全に異能。化物です。

 

凡人はおとなしくルールに従って動画を作りましょう。

カットを切るのは半拍前。

もちろん曲やダンスによって違うこともあるので、

デレミリ素材使うなら、カット位置そのまま使っとけ。

せっかくプロが割ってくれたカットです。活用しましょう。

 


さすがに自虐がうざくなってきたと思うので、そろそろ控えます。

 

 

「お気楽 #とは?」

という声が聞こえてきたりもしますが、ここはお気楽の向こう側。

「元曲に似た曲のダンスのBPMあわせて、

 Aメロ/Bメロ/サビに中間点打って、

 元曲と同じ場所で揃えよう!」

っていうルールを守ることで、プロが使ってるいろいろな基本が見えてくる。

カットの割り方についても、基本に気が付けば、意図して細かく割るときにも応用できますし、あえて基本を外すことで気持ち悪さを作ることもできますよね。

 

映像勉強してる人とかには当たり前のことかもしれないけど、昔の俺が教えてもらいたくて仕方なかったことだから、どこかの誰かの助けになれば、と思って書いてます。

 


とりあえず今回はここまで。

 

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